「生きていた鹿の事を考えながら」 -二通りの鹿皮紙実験-

「生きていた鹿の事を考えながら」 -二通りの鹿皮紙実験-

2023.1.30Shuji百科

鹿皮紙の実験は、2通りの道を歩んでいる。

一つは、鹿皮の羊皮紙工場ラインを作る実験。

現在、タンナーさんの元で試作開発を重ねてより良い鹿皮紙を作っている。

出来る限り環境負荷を少なく、多くの鹿皮を受け入れ、日本の気候に合った汎用性のある素材を作る事を目的にしている。

また幅広い人たちが使いたくなる素材に変え、廃棄される資源を活かす事で減らす。

長く使用できる、保管出来る素材に変えて活かし続けられるように

もう一つは、古典的な手作業での鹿皮の羊皮紙「鹿皮紙」の実験

鹿皮は、獲れた場所や季節、個体による変化がある

それは直接手で触らないとわからないもの

大きさや皮の薄さから年齢や性別、脂の多さや質から食べてきたもの、傷から伝わる生きていた記憶

完璧ではないが、その一つ一つがより良い鹿皮紙作りの糧となる

小さな蓄積が答えを導いたりする

次の実験の課題を見つけるための実験だと思っている。

生き物と向き合っている事を忘れない為でもある。

まだまだ実験は続くのだ